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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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風が強く吹いている(三浦 しをん)

新潮社 2006年

箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。最強の直木賞受賞第一作。


なんか最近、やたらに長距離走モノを読んでいる気がします。桂望実とか、倉阪鬼一郎とか。
最近といっても結構期間はあるんでしょうがw

面白かったです。
読みながら一緒にハラハラしてしまう。


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七面坂心中(水沫 流人)

メディアファクトリー 2007年

第1回『幽』怪談文学賞 長編部門優秀賞受賞作。
新宿の風俗店でチラシ配りのアルバイトをしている済(わたる)は、谷中の墓地で和服姿の美しい女性に出会う。
幽霊と思って逃げだした済だが、その美しさが頭から離れない。
かつてその場所では心中事件があり、五重塔が焼失したのだという。
ある日、千駄木の居酒屋で出会った男から、“のぞき”の技を伝授され―。



著者は泉鏡花の魅力に取り憑かれているのだそうな。なるほど、あの感じに似ている。というほど鏡花作品を読んでるわけではないけど。
なんというか、現実と虚構との融合具合というか、彼岸と此岸の混沌具合というか、幽境に足を踏み入れかけたようなというか。
ただ、なんというか、あんまり面白くはないような。

どうにも何か今一歩なんだよなぁ。途中からの展開がいきなりすっ飛んだような感じもあるし、結局のところ、そこに落ちるのか、じゃあ、今までの流れは何なんだ、というような。

破綻している雰囲気自体としてはありなんだろうけど、どうにも意図されてない方向で綻びてる気がする。


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シャドウ(道尾 秀介)

東京創元社 ミステリ・フロンティア 2006年

【第7回本格ミステリ大賞〈小説部門〉受賞】
人間は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から3年後、凰介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学5年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? 話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作!



「向日葵の咲かない夏」を昔読んだことがある。なんとなく気になる作家のひとりだった。
なかなか面白い。
ひねくれミステリ読みとしては、どれがフェイクで、どれがミスリードで、そしてどれが真実か疑いつつ読んだのだけれど、疑いすぎて疲れてしまった(笑)
それくらい、あちこちに罠が仕掛けてある。
ただ、なんていうか、あえてそんな迂遠な方法をとらなくても、という気がしなくもなかったり。

とはいえ、結構楽しめた。

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パラダイス・クローズド THANATOS (汀 こるもの)

講談社 講談社ノベルス 2008年

【メフィスト賞(第37回)】周囲の者が次々と殺人や事故に巻き込まれる死神体質の美樹と、探偵体質の双子の弟・真樹。孤島の館へ向かった2人は館主密室殺人に遭遇。犯人は館に集まった者たちの中にいるのか、それとも双子の…? 美少年双子ミステリ。

面白いとは思う。テンポも悪くないし、挑戦的な態度も悪くない。
魚の薀蓄もありだと思うし(薀蓄を語るミステリは少なくないww)、密室で、孤島もので、館もので、双子もので、そんでもって嵐もので、というミステリにおけるお約束的シチュエイションをこれでもかと持ってきて、めっためたになぎ倒す感じも悪くない。
ただ、読みやすいけど読みにくい感じもするんだよなぁ。
たいしたトリックじゃないし、大方大体読みながらばれるであろうお約束ものが一向に暴かれずにちょっとうんざりした。地の文は嘘をついちゃいけないんじゃないのか。いや、そんなお約束はあってなきが如しか。
なんかこう、中途半端。キャラの活用の仕方が。
でもまあ、シリーズっぽいし、次に期待してみるか。

あと、あちこちに現実世界の作品が引用されてるんだけど(バトロワとか、キルビルとか、ゴメ、浦沢作品はほぼ未読なのでよく分からん。あと原作版ナウシカとか)引用されすぎて鬱陶しいww

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青春俳句講座 初桜(水原 佐保)

角川書店 2006年

「隣の教室から、カンニングすることは可能でしょうか?」 若き美貌の俳人・花鳥先生のもとで俳句を学ぶ女子高校生・水原さとみ。ふたりが解決していく、ささやかな日常の謎とは…。珠玉の青春ミステリー。


ストーリー展開事態は、日常ミステリで、アームチェアディテクティブものなんだけど。
なんだろう…中途半端に読みづらい。
俳句云々の薀蓄はまあありかなと思うのだけど、その関係で地の文が過剰に修飾的なのもしょうがないかなと思うのだけど、どうにも流れが悪いというか。
謎の発生から謎が解けるまでの流れが悪いのですな。
探偵役に全てが見通せているのは良くある話だけれども、なんとも据わりが悪い。

あと、動機が中途半端。
カンニング事件に付いても、わざわざそんなことをする意味が分からないし(分からないままだし)、間違い手紙についても、雛壇事件についてもそう。
なんていうか、そこが今一歩弱いと言うか。

面白くないとはいわないが、イマイチという感じは拭えない。

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