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いのちのパレード(恩田 陸)
実業之日本社 2007年
奇譚集。短編ばかりなので読みやすいが、恩田節も健在なので読みにくい節もある(笑) とはいえ、これはミステリではないので、不条理も理不尽も当たり前の顔をしていて構わない。そういう意味では読みやすいだろう。
15篇。『あなたの善良なる教え子より』はどこかで読んだ気がする。最近、短編集はどこかで読んだ気がするものが必ず一篇は紛れている気がする(笑) 『当籤者』『SUGOROKU』辺りが好きかな。
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賢者の贈り物(石持 浅海)
PHP研究所 2008年
古今東西の古典・名作が、現代に蘇る――。同期の女の子を呼んで開いた週末の鍋パーティー。みんなを送り出した翌朝、部屋には、女物の靴が一足。代わりに家主のサンダルがなくなっていた!――週明け出社しても、その間違いを誰も申し出てこないのはなぜ? (ガラスの靴)。フイルム・カメラから、デジタル・カメラに切り替えた私に、妻がプレゼントしてくれたのは「カメラのフイルム」だった!? 私がフイルム・カメラを使用していないことは、妻も知っているはずなのになぜ? (表題作・賢者の贈り物)。本格推理の新旗手が、軽妙、洒脱に古典・名作に新たな息吹を吹き込んだ意欲作10篇を収録する。。
おそらく誰でも知っているであろう作品をモチーフにした10話の短編ミステリ。 共通して登場する黒髪の美女磯風は、しかし別人と考えていいと思う。同姓同名同じ姿の別人。
人が死ぬわけでも、大きな事故が起きるわけでもない、日常ミステリなので読みやすいと思う。 多少、「え〜?」って展開がないともいえないけど(笑)、読後感は悪くない。 さっぱりさくっと読めるミステリ。
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温かな手(石持 浅海)
東京創元社 2007年
大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。ギンちゃん&ムーちゃん兄妹は、人間の生体エネルギーを糧にする謎の生命体。宿主である寛子や匠の清らかな生体エネルギーを確保するために、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を鮮やかに解き明かす。一風変わった名探偵兄妹とそのパートナーが活躍する連作短編集。独特の設定とシャープな謎解きが魅力の、石持ミステリの真骨頂。
読みやすくて、面白い。 ギンちゃん及びムーちゃんは、人外の生物なんだけど、別にそれが破天荒な役割を果たすわけではなく、かといって無駄な設定でもない、いいバランスで活かされてる。 名前の付けかたはどうかと思ったけど。てっきり共生関係にあるのかと思ったら違うしw 優しいだけではなく、シビアでクールな視点を持つ兄妹だからこそ見えるものがある。そうして解き明かされた真相から事件にどう関わっていくかという人間の選択の苦悩も面白い。 個人的には終わり方がいいと思う。 こういう幕の引き方は嫌いじゃないな。
ただ、人外だからって恋愛感情を持たないなんてことあるんだろうか、とちょっと思ったんだけど、これも魂の選定方法として含まれているのならありなのかもな、と自分で納得できる理由を探してみたw
序盤のほうで、否定すべき箇所が否定されてないところがあったような気がするんだけど。そういうのは読んだときにメモっとかないと分かりませんね。
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木漏れ日で泳ぐ魚(恩田 陸)
中央公論新社
一組の男女が、引越し前夜、互いの疑心や愛憎を語り合う。舞台は、ほとんど何も残ってない部屋。 初夏の夜の間という時間の中で、めまぐるしく変化していく真実や感情。 恩田作品っぽいな、と思う空気。 彼らの抱く感情の感じもね。
新たに判明していく事柄の意外性がなかなか面白い。
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