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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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庖丁人 轟桃次郎(鯨統一郎)

早川書房 ハヤカワ・ミステリワールド 2005年

極悪非道の殺人者達に裁きの“庖丁”が突き刺さる!
七人の刺客との料理対決の行方――究極の食材とは?

7つの短編からなる連作集。
娘の誕生日にカツアゲされ殺された男。犯人の目星は付いているが逮捕には至らない。料理は寒ブリの照り焼きともう一品「冥福を祈るな」
ストーカーに追いまわされ付け狙われる女。犯人は執行猶予の判決の後、彼女を殺す。料理はアジの刺身と煮豆「死んでゆくのはなぜか」
両親に虐待され殺された子ども。崖からの転落だと言い張る両親。料理はカレイの煮付け「悪ふざけは嫌いだ」
通り魔に殺されたのは男の息子。犯人は心神喪失を装い、そう判断される。料理はレバニラ炒め「厭なことは忘れよう」
重なるカツアゲを拒んだせいで殺された中学生。犯人は先輩と同級生。未成年であるがゆえに半年で釈放。料理は皮のないソーセージ「俺は悪魔か」
通り魔に滅多刺しにされて殺された主婦。犯人は薬物でラリっていた男。料理は焼き鳥5種盛り「怖い人はいなくなれ」
乗り気じゃないコンパに誘われ、薬を盛られ、監禁輪姦暴行され死んだ少女。犯人は七年の刑期を追えて出所した。料理は自由「いつか罰があたる」

小料理屋にやってきた流れの板前、轟桃次郎。
店で刑事や被害者の親族が語る事件のあらましと犯人の素性。
そして、処刑される犯人達。
彼らの死体の一部は切り取られ持ち去られ…。
そして料理対決が始まる。

各章ラストの刑事たちの反応が微妙な気もするが(笑)

日本は犯罪者に甘い。
全編を通して、そう語られている。
被害者は二度と戻ってこないのに、反省した、心身喪失だった、未成年だった、証拠がない。そんな理由で、罪に問われなかったり、執行猶予だったり、数年で釈放されたりする。
作中の彼らの多くが反省なぞしておらず、次の犯罪を企てていたりもする。

幸いにして事件に巻き込まれたことはないが、共感できる気がする。罪を償えばそれでいいか、といえば、違うのだと思う。
だから彼は犯人達を殺す。
いや、だから、というのは違うのかな。彼もまた、殺したいから殺している、らしいから。
もちろん、それがいい方法かどうかなんてことも私には分からないけれど。

ラストは、そんなオチだったか、と。

鯨作品は、多少無理やりというか、ツッコミたくなる部分もあるけれど、割と好き。
今回は、シリアス路線寄り。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


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