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終末のフール(伊坂 幸太郎)

集英社 2006年

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。秩序崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は…。表題作のほか、「太陽のシール」「籠城のビール」など全8編を収めた連作短編集。


新井素子の「ひとめあなたに…」を連想した。もっともあちらは一週間後くらいに隕石が落ちてくるので混乱のさなかなのだけど、こちらは残り三年、暴動もあらかた起き尽くして小康状態になった頃なのでその辺が違ってくるのだけれど。

こういう終末ものは好きだ。誰かがどうするというのではなくて、どうしようもなくて、その中でなお生きていくというスタイルの終末もの。いや、食い止めようとするスタイルの話も嫌いじゃないけど。

最終的な読後感は良いけれど、一つ一つは殺したり殺されたり無くしたり亡くしたり、不穏だったり不幸だったり。でも、伊坂作品にはそれをものともしないキャラクターというものがいるので、それが救いになってるのじゃないかなと思う。
打たれ強いというか、飄々と受け流すというか、なんとも掴み所のないような性格のキャラクターたち。

面白かった。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


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