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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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みずうみ(いしい しんじ)

河出書房新社 2007年

水がこぼれだすようにいくつもの事が起きた。順々に行儀よくつながった、目に見える鎖のように運んだのではなかった…。ひとつだけ、教えてくれ。今日は、何月、何日だ? 伸び縮みする時間の中で渦巻き、落ちていく長篇小説。


ああ、こうだったなぁ、と思い出したようないしい作風。
この間読んだ「トリツカレ男」があまりにも整然と話になっていたのでついうっかり忘れそうだったけど、このつかみ所のないそれこそ掬っても掬っても零れ落ちてしまう水のような感じがいしい作品だったんだっけ。
人に勧めるのは難しい、だけども嫌いではない、掴めはしないんだけど、身を任せてみるのも悪くない、そんな話。

男は水を吐き出す。
眠っている少年も、タクシーを運転している男も、あるいは妊婦の夫も。
悲しみも切なさも不安も喜びも日常も、なにもかもがまんまんと湛える湖のそこから湧き出て、そして帰っていく幻みたいな。
上手く言えないけれど、そんな感じの作品。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


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