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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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狩人は都を駆ける(我孫子 武丸)

文藝春秋 2007年

動物嫌いの私立探偵のもとには、なぜかペット絡みの依頼ばかりが舞い込む。ドーベルマン誘拐、野良猫連続殺し、ドッグショーの警備等々、京都を舞台に今日も大活躍。手に汗握るミステリー5編を収録する。


「ディプロトドンティア・マクロプス」の前日譚らしいですよ。カンガルーの話だったよな…?っていうくらいの記憶しかないですが。
まあ、その程度の記憶しかなくても、というか、そんな知識なくても読めます。普通に。
ペット絡みとはいえ、何気に殺伐感も漂う話があったりしますが、というか、概ねどれも実は殺伐としてるんですが個人的には面白かったと思います。
ドーベルマン誘拐とかね、容赦ないわー。
好きだけど、こういうオチも。

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ツクツク図書館(紺野 キリフキ)

メディアファクトリー ダ・ヴィンチブックス 2008年

つまらない本しか置いてない、ツクツク図書館。職員も建物もへんてこぞろい。そこにある秋、ひとりの着ぶくれ女がやってきた。女は働かないでわがまま放題。だけど、図書館にある「伝説の本」の話を聞いて…。

借りる前にはツクツクというのは一体何のことだろうと思っていたが意外な落ちだった。よもや「区」の名前だなんてww
相変わらずのシュールぶりだけど、捉えどころのなさがパワーアップしているような。すっきり感はあんまりないかなぁ。
図書館というよりも、むしろウィンチェスター城顔負けの建物は廊下が存在しない館。変な名前の部屋ごとに、その名前に属するたくさんの本があるけれど、どれ一つとして面白くない。楽しそうなんだか楽しくなさそうなんだか。

猫は可愛いw

≪戻し屋≫ちゃんが、どうにも「暦屋」の女の子とダブります。

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女子大生会計士の事件簿(山田 真哉)

英治出版 2002年

公認会計士二次試験にようやく合格した新米会計士補・柿本一麻が、頭脳明晰、傍若無人な女子大生の公認会計士・藤原萌実に振り回されながら、監査で次々と起こる事件を乗り切っていく。『TACNEWS』連載を単行本化。


途中で面倒になって、下に出てくる注釈をほとんど読み飛ばしました。一応目はやるけど。
監査って、こういう風になってるんだなぁ、と受ける側、しかも下っ端でほとんどノータッチな私にはイマイチ実感が湧かないというか。勉強にならなくもないけど、まあ、覚えなくても困らないような気がするわ、みたいな。

とりあえず、一話一話がとても短いので読みやすい。正直、自分の方が先輩とはいえ、傍若無人っぷりを発揮して、年上をこき使う萌実にはイマイチ好感が持てないのだけれど。

まあ、ちょこちょこと続きを借りてみてもいいかな、という感じではあるけれど、思ったほど面白いとも思えなかった。

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送り火(重松 清)

文藝春秋 2006年

鉄道が街をつくり、街に人生が降り積もる。黙々と走る通勤電車が運ぶものは、人々の喜びと哀しみ、そして…。街と人が織りなす、不気味なのにあたたかな、アーバン・ホラー作品集。『別冊文芸春秋』掲載を単行本化。


ホラー、とひとくくりにすると違う気もするけど、人間の心の深淵を覗いた気になる、みたいな意味ではホラーと呼んで呼べなくもないか。
とある沿線上の人間達が織り成す幾つかの話。それぞれの間に繋がるものはないけど、同じ路線を使って、どこかですれ違ったことがあるかもしれない、そんな風に、根底は似たものがあるのかも。すなわち、人生は行き詰まりではない、みたいな。
ただ一つ「漂流記」だっけ?これは今一歩分かりづらかった。結局何、どういうことなの?その、夜中に無人でからからと動いていくベビーカーってのは。それと主人公との間がイマイチ不明。読み込みが足りないのかしらん。

ホラーっぽいけど、断じて怖くないです。むしろ人間の方が怖いね。

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にわか大根 猿若町捕物帳 (近藤 史恵)

光文社 2006年

人気の実力派女形が、突然下手な芝居をするようになった。評判を落とした矢先に、幼い息子が不審な死に方を…。表題作のほか、「吉原雀」「片陰」の2編を収録した、江戸の情趣と人間の哀しさを描く時代ミステリー。


あれ?第3弾なの…?
ああ…文庫なのか、前2作。図書館は文庫本をほとんど置いてないのでこういうときに困ります。もっとも、知らなくても問題ないようには出来てます、というか、勝手に脳内で補完される。

主人公がイマイチぱっとしないんですが、っていうか、この場合の主人公って誰…。千蔭でいいのかな。まあ、彼を主人公に据えた場合にはイマイチ冴えませんが、探偵役を担っているからなぁ。
無茶苦茶なキャラはいるけれど、割と明るめな感じのストーリー展開。最近読んだ近藤作品の主人公がうじうじしてたからそう見えるんだろう。
明るいといったって、事件自体はなんともいえないしね。

割と面白いと思う。

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異譚・千早振る(鯨 統一郎)

実業之日本社 2007年

あらすじはあとで

よもや、二冊連続で落語ものだとは思ってなかった(笑)
今回のものは、落語そのものを知ってないと多分面白くないかと。でも、メジャーなものばかりだからちょっとかじった人なら分かるはず。
「粗忽長屋」「千早振る」「湯屋番」「長屋の花見」「まんじゅう怖い」「道具屋」「目黒のさんま」「時そば」
どうでしょう、素人でも大体分かるんじゃないかと。
ちなみに、「道具屋」は、まさに一冊前に読んだ作品のタイトルにもなってますな。

これが短編じゃなくて、連作集ってんだから、登場人物のリンク振りも面白い。粗忽長屋の熊が実は若君で…って展開は元の鞘には収まらんのですな。やはりあれですか、木刀みたいにそもそも抜けない。抜けないものは収まらない、みたいな。余り上手いサゲではないですねw

またもや「おろち」ですかー、と思ったのだけど(鯨作品にはちょくちょく出てくる、なんとも言いがたい集団)、今回はそんなに違和感も存在感もなかったのでまあいいか。

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神田紅梅亭寄席物帳 道具屋殺人事件(愛川 晶)

原書房 ミステリーリーグ 2007年


落語ミステリ。解説で「そういうジャンル分けが正しいかどうか定かでないが」と書かれているが、実際落語ミステリでいいと思う。北村作品大倉作品についても触れているみたいだし、解説を書いた方もきっと承知の上だと思われる(笑) …明治期の名人を取り上げた作品、についてはちょっと思い浮かばなかった。

といきなり解説についての感想に入ってしまったが、本編も落語がぎっしり。落語の業界用語や寄席の雰囲気などにも触れており、なおかつミステリも散りばめられている。
いわゆる安楽椅子探偵ものなのだけれど、この探偵、言葉が不自由なので必要最小限のヒントしか出さない。それをワトソン役(?)の福の助が鋭くそれを察し、高座で落語を噺しながら解き明かしていくという趣向。
いや、ワトソンは亮子(福の助の妻)だろうか?

とりあえず、この夫婦が割とちょっぴり薄っぺらいというか、距離が曖昧な感じがある以外は面白いと思う。

これはあれかな、場合によっては続編がありなのかな?

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ふたつめの月(近藤 史恵)

文藝春秋 2007年

せっかく正社員になって頑張っていた会社をリストラされた久里子は、実は自主退職扱いになっていたことを知る。その悲しい真相とは? フリーター久里子が出会った日常の事件を描く、老人と犬と女の子をめぐるミステリー。


帯を見ても分からなかったけど、これは「賢者はベンチで思索する」の続編なんですな。
アンとトモというワンコの名前が出てくるにいたってようやく気付きました(笑)
というわけで、ミステリの内容事態はこれだけ読んでも問題ないけれど、話の筋としては、そちらを先に読むことをオススメする。そうでないと確実に分からないから。

いわゆる日常ミステリなのだけれど、日常ミステリにありがちな読後感の爽やかさに乏しい。これはこれで面白いと思うのだけれど、やりきれなさや理不尽感は引き摺ることになる。
特に一話目なんて、やりきれなさいっぱいな読後感。しかも、ツッコミどころもなくもない、という。
正直、こういう退社の仕方はありなのか?
主人公が世間知らずなんだな、と思うのが一番の納得できる道筋だろうか。実際、この主人公、なんともはっきりしない、うじうじじめじめとした感じが付きまとう。可愛いと思える範疇を超えているのが難点かもしれない。

面白くないことはない。


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守護天使(上村 祐)

宝島社 2007年

【日本ラブストーリー大賞大賞(第2回)】チビ、デブ、ハゲ…中年オヤジ・須賀啓一、50才は、通勤電車でみかけた美しい女子高生に初恋をした。女子高生が拉致され、美少女を陰ながら見守る「守護天使」になることを誓った啓一は、救出に向かう。爆笑ラブストーリー。


上記内容説明を読めば分かるように、「ラブストーリー」といっていいのか悩ましい作品。しかし、面白い。
チビだわ、デブだわ、ハゲだわ、妻からはDVに遭い、子供からは疎ましがられる。仕事も体よくお払い箱にされ、安月給の職場に通う冴えない日々の主人公。切っても切れない腐れ縁の、札付きのワルがさらに輪をかけて悪くなったような友人と、引きこもっていたがようやく少し前進しはじめた少年との三人で、美少女救出に向かうのだが…。
まあ、冴えないことこの上ない。
しかし面白い。
面白くはあるものの、割と悪意に満ち満ちたキャラクターも出てくるので、そういうのが苦手な人はちょっと注意を。

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青年のための読書クラブ(桜庭 一樹)

新潮社 2007年

山の手のお嬢様学校、聖マリアナ学園。異端者(アウトロー)が集う「読書クラブ」には、100年間語り継がれる秘密があった−。史上最強にアヴァンギャルドな“桜の園”の物語。『小説新潮』掲載に書下ろしを加え単行本化。


青年と銘打たれているので、てっきり「男性」がどこぞで登場してくるのかと思っていたが、これはそういう意味の「青年」ではない。或いは、「王子」を含めた少女達のことを指すのだな?
登場人物の一人称が「ぼく」であることもまた、それを示しているのだろう。

さて。
桜庭一樹っぽいなぁ、という感想では駄目だろうか。いわゆる「少女性」をモチーフに描いた学園物。
なんというか、現実に存在しない、或いは存在していても顕在化しにくい、そういう「少女」を扱っている。上手い例えとは思えないが、例えて言うなら長野まゆみの「少年性」に似たもの。
それも、ただの壊れやすい夢見る少女ではない。したたかで狡猾でいやらしく、攻撃的でありまた庇護すべきものでもある、そんな存在。ある意味現実的といえなくもない(笑)

読書クラブとは、そんな少女達の中でもアウトローばかりが集まるクラブだが、ここで扱われる書物がまた現実離れめいている。曰く、「シラノ・ド・ベルジュラック」「マクベス」「緋文字」「紅はこべ」。
あいにく、最初の2作品の粗筋を大方知っているくらいで、全て未読(笑)

面白い!というのではないが、じわじわと浸透されていく感じがいい。

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青春俳句講座 初桜(水原 佐保)

角川書店 2006年

「隣の教室から、カンニングすることは可能でしょうか?」 若き美貌の俳人・花鳥先生のもとで俳句を学ぶ女子高校生・水原さとみ。ふたりが解決していく、ささやかな日常の謎とは…。珠玉の青春ミステリー。


ストーリー展開事態は、日常ミステリで、アームチェアディテクティブものなんだけど。
なんだろう…中途半端に読みづらい。
俳句云々の薀蓄はまあありかなと思うのだけど、その関係で地の文が過剰に修飾的なのもしょうがないかなと思うのだけど、どうにも流れが悪いというか。
謎の発生から謎が解けるまでの流れが悪いのですな。
探偵役に全てが見通せているのは良くある話だけれども、なんとも据わりが悪い。

あと、動機が中途半端。
カンニング事件に付いても、わざわざそんなことをする意味が分からないし(分からないままだし)、間違い手紙についても、雛壇事件についてもそう。
なんていうか、そこが今一歩弱いと言うか。

面白くないとはいわないが、イマイチという感じは拭えない。

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キリハラキリコ(紺野 キリフキ)

小学館 2006年

【小学館文庫小説賞佳作(第4回)】その学校には、2年7組という教室がふたつあった。新学期、誰もいない教室に迷い込んだキリコは、日記をつけ始める。キリコのまわりでは不思議なことばかりが起きて…。携帯サイト『The News』の人気作を書籍化。


再読。
読んでみて思うけど、やっぱりこの話好きだなぁ。
日記風になっていて、一年間が綴られているのだけれど、書き手の少女の淡白さやらダークさやらもいいし、大変態やロボット小僧、正体不明の青年や暦屋、というなんともいえないキャラクター達もいい。
そして何気にオチがつく、この展開もいい。
シュールなのにどこかあったかい、非日常なのにすとんと受け入れてしまえそうな。

こういうものが書けたらいいな、と思う作品。

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龍の棲む家(玄侑 宗久)

文藝春秋 2007年

記憶をさまよう父と暮らす幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会う。父の散歩につきあい、大切な誰かを演じ、いっしょに記憶のおもちゃ箱をのぞきこむうち、二人は…。僧侶作家が自由でしなやかな人の絆をあたたかく描く。


最近どうにも老人ものが多い気がする。たまたまか?(笑)
いわゆる認知症になった父と、その世話をする息子。ある日出会った女性。
介護というのは多分、そんなに簡単でもないのだろうけど、こういう考え方もあるのだろうな、という一つの道だと思う。

ところで、「多寡をくくる」って言葉が気になって仕方ありません。一応「高をくくる」が正解だと思うのですが。

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いつか、キャッチボールをする日(鯨 統一郎)

PHP研究所 2007年

プロ野球選手・新島隆二(36歳)は、代打での起用が多くなってしまったベテラン選手。ベンチを温めることも多いが、試合終盤の勝負どころで、一振りにかける勝負強いバッティングは未だ健在。選手としての引き際を考え始めた矢先に、息子が心臓病であることがわかる。息子の手術費用を捻出するためにも、まだまだ引退はできない。これまで以上に集中力を増したバッティングは、チームをクライマックスシリーズ出場に導く。病気の息子と交わした約束は「クライマックスシリーズでのホームラン」。そこに「明日の試合は、絶対に打たないでください」という電話がかかってくる――。

稀代のトリック・スターが放つ新境地の長編野球ミステリ



…鯨さんだから、と、大どんでん返しを覚悟していたら普通の話だった(笑)
しかも、普通にシリアスで、普通にお涙ものだった。
ツッコミどころはもちろんあるだろうけど、フィクション世界だから可能なことだと思えば許容できる、切ない話。
普通にいい話だと思う。

…鯨さんだと思って読まなければ(くどい)←だってトンデモものが多いじゃないのさ、この人(笑)

登場人物の数名が、このあと後悔の念に襲われればいい、という感じの憎たらしさだけど、そのほかは「いい人」が多いので、まあまあ救われなくもないかと。最後切ないけど。

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下北サンデーズ(石田 衣良)

幻冬舎 2006年

春から大学生になる里中ゆいかは、芝居のおもしろさを生まれて初めて教えてくれた劇団「下北サンデーズ」に入るのが夢で…。演劇の街・下北沢を舞台に贈る、弱小劇団奮闘グラフィティ! 『パピルス』連載を単行本化。


ドラマは低調だったらしいけど(あったことさえ知らなかったけども)、割合面白かったですよ。小劇団のサクセスストーリーとそれにまつわる悲喜こもごも。
主人公のゆいかがそんなに光って見えないところが、ガラかめとか、チョコレートコスモスとはちょっと違う感じかな。(しかし、彼女の力に負うところが大きいのもミソなんだけど。なんだろう、あまり突出してなさそうなんだよね)

下北沢を知っていればもっと楽しめるだろうけど、あいにく一度行っただけなんで、ニュアンスくらいしか。
さくさく読めます。

ところで、あれはクドカンですか、こっちは、古田新太ですか、みたいな名前のもじりがあるんだけど、じゃあ、田中ヤマダって、誰のもじりなのかな…?
…ああ…松尾スズキさんか…(笑)

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妙なる技の乙女たち(小川 一水)

ポプラ社 2008年

時は2050年、東南アジアの海上都市、リンガ。宇宙産業の拠点となったリンガには、額に汗して働くさまざまな女性たちがいた。自らの「技」を武器に、熱く働く女たちを描くオムニバスストーリー。


こういうSFもどきの設定、好きですね。
確か、宇宙まで伸ばすエレベーター計画って、どっかにあるんだよね、ホントに。それが実現してる世界。とはいっても、彼女たちはその周辺にいる人間で、宇宙メインの話ではない。
宇宙服のデザインをしてみたり、機械を使って彫刻をしていたり、水上タクシーを運転していたり、保育士をしていたり。まあ、一人、CAの話があるので、彼女だけは地球外に行ってるか。

舞台こそ、SFで、近未来で、しかもアジアの片隅だけれども、彼女たち自身は現代に繋がるところがあると思う。
どっちにせよ、こういう風に仕事に取り組める姿勢というのもいいですねぇ(他人事)

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Sweet Blue Age

角川書店 2006年

あわいあわい初恋、究極の遠距離恋愛、あてのない夜の彷徨、もてあます自由とほどけない心、性のかなしみ…。甘く憂鬱な「あのころ」をテーマに贈る、いま、最も鮮烈な7人の書き手による青春文学ベスト・トラック集。

有川浩    『クジラの彼』究極の遠距離恋愛って? 
角田光代   『あの八月の』夜の大学に忍び込む
坂木司    『ホテルジューシー』もてあます自由とほどけない心 
桜庭一樹   『辻斬りのように』5月のある朝、彼女の中で蠢きだしたものは
日向蓬    『涙の匂い』あわいあわい初恋の日々
三羽省吾   『ニート・ニート・ニート』出口のみえない日々のはてに   
森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』底無しの酒量とちいさな勇気を抱いて 

できたてのセカイと、憂鬱なわたしたちの物語。   
   
いま、最も鮮烈な7人の書き手がおくる青春文学ベスト・トラック
集 

アンソロジー。すでに読んだことがあるものもあれば、別作品とリンクしていた話がここにあるのかと発見した作品もあり。
甘いんだかブルーなんだか、といった感じという意味ではタイトルに沿ってるのか。
切ないとか、やるせないわぁ、って気持ちにはなっても、悪い気分にはならないと思う。おそらく。


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不思議の足跡(日本推理作家協会)

光文社 カッパ・ノベルス 2007年

小説短編集は売れないと言われる。複数作家によるアンソロジーとなると、さらに敬遠されがちになるのが実情だ。かく言う筆者も、どうせ読むならドシンと重たい長編を、と思ってしまう。が、ご存じだろうか?世に傑作と謳われる映画の多くは、短編小説を原作としている事実を。発想と構成という点において、作り手が投入するエネルギーは長編も短編も変わらないのだということを。本書に収録された玉編の中に、十年後の伝説が潜んでいる可能性は十分にある。決めるのは時間、確かめるのはあなただ。

伊坂幸太郎 「吹雪に死神」
石持浅海  「酬い」
恩田 陸  「あなたの善良なる教え子より」
鯨 統一郎 「ナスカの地上絵の不思議」
桜庭一樹  「暴君」
柴田よしき 「隠されていたもの」
朱川湊人  「東京しあわせクラブ」
高橋克彦  「とまどい」
畠中 恵  「八百万」
平山夢明  「オペラントの肖像」
松尾由美  「ロボットと俳句の問題」
道尾秀介  「箱詰めの文字」
宮部みゆき 「チヨ子」
山田正紀  「悪魔の辞典」
米澤穂信  「Do you love me?」


読んだことのあるものが3編。(伊坂、平山、松尾) ドラマ化されて知っていたものが1編(柴田)
とはいえ、割と好きな作家揃いで楽しめた。
あえてジャンル分けをせず「不思議」というくくりで揃えてみたとあって、ミステリや奇譚、ファンタジー?SF?等々。←?付なのはちょっと自信がないから(笑)

個人的には短編集を読むのは好きだ。アンソロジーなど、「文学の宝石箱や〜☆」(ベタww)と言ってみたくもなるというもの。
…確かに買ってはいないんだが。

どれが好きかと言われると悩みそうだけど、とりあえず粒揃いでどれも大体楽しめる。オススメ。


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紙魚家崩壊 九つの謎(北村 薫)

講談社 2006年

狂気にとらわれていくOLを描いた「溶けていく」、日常の謎を描く「おにぎり、ぎりぎり」、『メフィスト』連載の「新釈おとぎばなし」など、優美なたくらみにみちた「9つの謎」を収録したミステリ短編集。

不思議テイストなごたまぜ短編集。面白いか、って聞かれると悩みそうなラインナップと言えなくもないけど、面白いと思う。

「謎」という括りで括っていいものかどうか、というものも混ざってはいるが、いろんなテイストの話が読める。北村作品はミステリばかりではない、ということが分かると思う。

ところで「白い朝」に出てくる少年は、やっぱり彼でしょうか。

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