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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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煌浪の岸(蜂谷 涼)

読売新聞社 1998年

大正期に隆盛をきわめた港町・小樽。女が女であった時代、男が男であった街。格式高い料亭に繰りひろげられる人間模様。


大正時代、小樽の格式高い料亭を巡る人間模様。
大正っぽさは良く分からなかったが、それよりも、方言やらなにやらの方が良く分からなくて困った。
おそらく、ジョンバはスコップみたいなヤツだろうな、とか、ゴメは鳥らしいとか、べこはベコなんだろうな、とか、雨ショボってなにさ、とか、もう勘ですよ、勘ww

一見すると、主人公が斜視だしとろいし、器量悪なのかなと思うのだけど、何気にそれなりの器量なんだろうか。どうにも想像できなくて困る。

あと、どうでもいいけど「とみがいてくれたなら」という文章を「と、磨いてくれたなら」という文章と読み間違えたww とみは人名。

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消滅島RPGマーダー 天才・龍之介がゆく!(柄刀 一)

祥伝社 ノン・ノベル 2008年

聖なる島を訪れた天地龍之介は、奇妙な言い伝えを知る。沖に浮かぶ小島が消えた、それは真実なのか? ところが、伝承どおりに怪事は起こり、不可解な出来事が続く。やがて孤立状態となった島で信じがたい大異変が…。


シリーズ10作目。
途中に挿入される男女の会話が一瞬何事、と思わせるけど、なるほど、そういうことか。
ただ、ちょっと無理があるというか、なんとも言いがたい気はしなくもない。まあ、ありか、それも。
人体消失のトリックや、その他諸々、むちゃくちゃだなと思わなくもないけど、嫌いではない。
無茶が出来るのが小説のいいところなのだから。

それにしても、島が消失するというのはそういうことか…。なるほど、陸上から人間がいなくなった理由もそういうことか、みたいな。

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ナナフシの恋(黒田 研二)

講談社 講談社ノベルス 2007年

「新しい教室で待ってます」 呼び出しメールの発信者は自殺を図り、意識不明の重体で入院中のクラスメイト・麻帆だった。不審に思いながらも教室に集まる男女6人。自殺未遂現場に残された数々の謎に同級生たちが迫る!


舞台はただひとつ。新校舎の教室。
登場人物は6人きり。
そこで交わされる、その場にいないクラスメイトの話。その事件の謎。

悪くはないけど、真相に多少の無理が…。
だって、事故なんて起こりそうにないように手摺が設置されてるんでしょう。乗り越えない限り無理じゃないかなぁ…。
メールの発信も微妙。あえてそんな危ない橋を渡るか。

とはいえ、フィクションとして読むなら楽しめると思う。

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長生き競争!(黒野 伸一)

小学館 2007年

聡、弘、明男、正輝、博夫、規子の6人は小学校時代からの幼なじみの76歳。全員ヒマな上、元気なので、時折同窓会を開いている。ある日、誰が一番長生きするか賭けようということになり…。笑えて切ない年寄りファンタジー。


この間の「結党!老人党」に引き続き、年寄り青春もの(笑)
今回の老人達は、誰がより長生きを出来るのか、ということを賭けにして生きているのだけど、実際のところ、お金はどうでも良いのだろう。
身体こそ老いているものの、気は若く、しかし、年月が経てばその心身はやはりやがて老いさらばえていく。
老人たち以外の、聡のところに転がり込んできたエリや、その元カレ毅、娘の智子、といったキャラクターも見逃せない。
正直なところ、エリはてっきり有り金持ってトンズラするのかと思ったけど(笑)

老人の青春もので、命を賭けての展開なので、ぽつぽつと落伍者が出てくる。矍鑠としていた老人も、陽気だった老人も、だんだんと死んでいくのだ。しかし、その最期がどうであれ、彼らはいい人生を送ったのじゃないかと思わせる。

普通は小学校時代の幼なじみなんて、65年ぶりに会ったとして、はたして思い出せるのかどうか。
それを考えただけでも、いい人生なのではないだろうか。

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サイン会はいかが 成風堂書店事件メモ(大崎 梢)

東京創元社 ミステリ・フロンティア 2007年

4件の同一書籍の問い合わせに連絡を入れると、4人が4人ともそんな注文はした覚えがないと……。「ファンの正体を見破れる店員のいる店でサイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが……。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかりものの書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト店員・多絵のコンビが、書店に持ち込まれる様々な謎に取り組んでいく。短編5本を収録した本格書店ミステリ、好評シリーズ第3弾! 


一度借りたのに、読む暇がなくて返したきり(延長という措置をあまり取りたくないww)巡り合わなかった本。
とはいえ、このシリーズは好き。
多くの本を愛する人が共感するんじゃないかなと思う本にまつわるエピソードや、書店員の苦労、そういった諸々が如実に伝わってきて、そうそう、そうなんだ、と思わされると同時に、軽妙な謎解きも味わえる。
ほのぼの出来て、日常ミステリは読んでいて気持ちいい。
登場人物にも好感が持てるし。
殺伐としたミステリも好きだけどww

今回の装丁は、歴代のミステリ・フロンティアの表紙で飾られていて、思わず見入ってしまった。
ちなみに、この本が出るまでに刊行されたミステリ・フロンティア32冊のうち、読んでいたのは23冊。…だったはず。
個人的には、このレーベル、オススメですw

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きつねのはなし(森見 登美彦)

新潮社 2006年

細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは何だったのか−。『小説新潮』掲載の表題作ほか、妖しくも美しい奇譚全4篇を収録する。


リンクしているのか、或いはパラレルなのか、掴めない感じのこういう構成は好きだ。
「四畳半〜」も似たような構成だったね、そういえば。
同じ店、同じ品、同じ人間が、少しずつその存在を変えて出てくる。
そして、根底に漂う、生ぬるい夜の闇。
ホラーというほど禍々しくもなく、怪談というほどおどろおどろしくもない、しかしどこかまとわりついてくるような、そんな不気味さ。不気味という言葉も似つかわしくないか、不思議さ、かな。

きっちりとオチたりもしない、その終わり方がまた、冷め切らぬまま迎えてしまう熱帯夜の夜明けに似てる気がする。

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乙女虫  奥羽草紙 ―雪の章―(澤見 彰)

光文社 2007年

鷹と仔犬を連れた浪人と、兄の敵討ちの旅をする男装の少女おりんは出会った。彼らを追うのは、雲助、剣豪、妖し。そして、彼らが追うものとは…。俊英が描く、新感覚ホラーテイスト道中記。


紹介としてよく見かけたのは「俊英が描く、渾身の時代活劇、ここに開幕。」の方なんだけど、
こっちの方が正しいと思ったので採用。

…だって、時代活劇とばかり思っていたら、いきなり妖しが出てくるんだもの。しかも話の中盤で。そんな話になるんなら、ある程度伏線を張っておいてくれないと。
そりゃ、確かに、鷹も仔犬も人語を解するような設定にはなってるけどさ。違うだろ、それとこれは。

タイトルが「雪の章」となっているから、続くんだろうな、と思うんだけど、主人公二人の位置付けがちと弱い。
次の作品で、一体どっちに焦点が当たるのか、或いはどちらも出てくるのか、その辺も読めないし(いや、スポットが当たるなら浪人の方だろうけど)、なんともいいがたい。
文体も、今一歩馴染めないんだけど、今までのよりはアリかな…。

とりあえず、続刊が出たら読んでみようとは思う。

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ジャスミン・ティーは幽霊と お茶と探偵5(ローラ・チャイルズ)

講談社 ランダムハウス講談社 2007年

紅茶とお菓子がいっぱいの美味しいミステリ
月夜の墓地で肝だめし。
ところが幽霊役が本物に!?

難事件に悩んだときはジャスミンの香りでリラックス。

たなびく霧に、ブキミに明滅する青白い光。
墓石の後ろからは、南北戦争の英霊たちが忍び寄り――
というのが、今夜催しされる<ゴースト・ウォーク>。
地元医師会が企画した慈善イベントだ。
ティーショップの面々も、墓地でお茶を出したり、幽霊に扮したりと大忙し。
そう。
幽霊はみんな素人役者――のはずだったのに、幽霊役が本物の幽霊になってしまい・・・!?
思わずジャスミン・ティーが飲みたくなる、人気シリーズ第5弾。



くどいようだけど、このシリーズは推理小説として読む必要はない。
読めば読めるのかもしれないけど、たいしてヒントがないというか(笑)
とりあえず「探偵もの風小説」という感じで読めばいいかと。

相変わらず、犯人探しに乗り出す主人公セオドシアだけど、どうにも毎回毎回軽率で、いいかげん学習したらどうだろうと思われる節が。それともあれかな、こんなことを思うのは文化の違いかしら…。
文化の違いといえば、どうにも、文中に出てくる服のセンスが悪い気がしてなりませんが、これもセンスのいいファッションなんでしょうか。ピタピタ素材のツーピースとか、どんなものを想像したらいいか分からないww

でもまあ、お茶やお菓子や食べ物は美味しそうww

テーマ:児童書 - ジャンル:本・雑誌


QED 諏訪の神霊(高田 崇史)

講談社 講談社ノベルス 2008年

長野県・御柱祭の最大の見せ場である木落坂で1人の男が亡くなった。1ケ月後、諏訪大社の神事を調べるため同地を訪れた桑原崇と棚旗奈々は奇妙な連続殺人に遭遇する。「御柱祭」とともに1200年続く「御頭祭」の意味とは?


御柱祭とか御見渡とか、ニュースで見る以上のことは知らないし、考えたこともなかったけど、なるほどそういう説もありなのかー。
と、このシリーズを読むといつも思う。
こじつけだろうと言われるかもしれないけど、上手く収まってるので納得して、それが真説なんじゃないかと。

今回は、タタルさんと奈々ちゃんの二人旅。進展があるんだか、ないんだか(笑)
ただ、やたらに周りがけしかけてるのが目立つから、そろそろ動きも出てくるかなぁ。
あと、何気に普通にタタルさんのシャツを直してやったり、寄り添ったり、座る時には隣同士だったりと、親密度は上がってるように見られる箇所も随所にあって、おや、奈々ちゃん積極的なのか、と思ったりね(笑)

今回は鴨志田君が出てきます。番外編で出てきた人だよね。ぬ、そんなに濃い過去の人だったっけ…とちょっと曖昧。あと、あれ、あの人死んだんだっけ?というのも曖昧な…。
そのうち再読しないとダメかな…。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


酸素は鏡に映らない(上遠野 浩平)

講談社 ミステリーランド 2007年

君も世界の支配者になれる…。小学5年生の健輔と姉・絵里香、そしてヒーローくずれの男・守雄は、奇妙な男に巡り会い「ゴーシュ」の秘宝を探し求めて不思議な冒険をすることに。どうでもいいけど大切ななにかについての物語。


実のところ、私はこの人の作品をほとんど読んだことがない。「殺竜事件」「ソウルドロップ」の数冊を結構昔に読んだだけだ。
なので、おそらくリンクされてるんだろうな、と思われる人物が出てきてもちっともさっぱりわからない(笑)
読んだことある人のほうがにやりとするんだろうな、と思う。

が、まあ、その辺を抜かしても問題ない程度には面白い。
他の作家のように「子供向けかと言われれば首を傾げてしまう」ような小理屈が散りばめられているのも、ミステリーランドらしさだと思えばやはり問題ない(笑)

まあ、そんなわけで、なぜゴーシュなのか、ネネムが出てくるって事は賢治つながりだろうがそれが他の作品とのリンクに関係してくるのか、なんて疑問はさっぱりなのだけど、普通に読み物として読む分には面白いと思う。

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小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

集英社 2007年

今や国民的な漫画となって久しい「こち亀」と、日本推理作家協会を代表する7人の作家の小説世界が融合。前代未聞、空前絶後のコラボレーション短編を7本収録。『週刊プレイボーイ』連載を加筆、修正し単行本化。


秋本 治原作
大沢 在昌・石田 衣良著・今野 敏・柴田 よしき・京極 夏彦・逢坂 剛・東野 圭吾・日本推理作家協会監修

見知った名前がずらずらとあるのにけして推理小説ではなくて、こち亀トリビュートアンソロジー(笑)
こち亀の最低限(つまり、両津勘吉という破天荒な警官が巻き起こすありえない派出所ストーリー…って端折りすぎか)のところを知っておけば読めるので、おそらくたいていの人間が読めるのじゃないかと思う。あとは、各作家の作品キャラが出てくるのでそれも分かっていればなおいい。
分からなくても問題ないけど。

肩の力を抜いて読める。
ただ、「こち亀キャラってこんなキャラだっけー…?」と思わなくもない箇所もちらほら見えるのだが、そこはそれ、目をつぶるべきだろう。豪華執筆陣の同人誌みたいなもんなんじゃないかと思うので。←説明になってない(笑)
自キャラとの絡め方はたいていどの作家も上手いと思うので、やっぱり各作品知ってる方が楽しいのかもしれない。

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片眼の猿(道尾 秀介)

新潮社 2007年

俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。今はある産業スパイについての仕事をしているが、気付けば俺は、とんでもない現場を目撃してしまっていた…。サプライズマジシャンの大技・小技が冴えわたる!


読みやすい。以前「向日葵の咲かない夏」だけ読んだことがあるんだけど実は朧にしか覚えてない(笑) でも、あれもそこそこ面白かった記憶が。

読みながら、この人の容貌は一体どんなものなのか、とか、結局狙いは何だとか、こいつアヤシイ、とかいろいろ思うんだけど、割と裏切られる(笑)
確かに「やられた」感は否めない。
結局そんな片付け方でいいの?みたいなところもなくもないんだが、そういう意味でも「やられた」だろうか。

読みやすい分、重みには乏しいかもしれないが、これはこれでアリかな。
多分、小説として捉えるより、漫画っぽいエンターテインメント性を加味して読んだほうがいい。そうならば、ご都合主義だってありだ(笑)←けして漫画全般がご都合主義だと言ってるわけではないのであしからず。

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ゾラ・一撃・さようなら(森 博嗣)

集英社 2007年

孤独で気儘な探偵・頸城悦夫のもとに元都知事の大物タレントの館にある「芸術品」を取り戻して欲しいという依頼が舞い込む。若く美しい依頼人。冴え渡るはずの勘が、瞬く間に鈍っていく…。新感覚ハードボイルド。


んー?
これは何、続くの?
ゾラの正体とか、過去の事件とか、いろいろ腑に落ちない点があるんだけど。
あと、法輪家のいざこざ…?とか。
個人的に評価を下すなら今一歩。

まあ、あれかな。
森テイストは出てます。

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昼は雲の柱(石黒 耀)

講談社 2006年

石黒耀が放つクライシスノベル第3弾!
富士山地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火の日を迎えてしまう。被災地となる御殿場市を、そしてそこに関わる人々を救うことは出来るのか?!

富士山地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火。被災地となる御殿場市と、そこに関わる人々を救うことは出来るのか-。緻密な構成力とスケール感で未来の大噴火を仮想体験できる、近未来シミュレーション小説。



前2作ほどのドキドキ感はないけどスケールは壮大。富士山の噴火と、徐福伝説、そして日本書紀と旧約聖書。高千穂やら阿蘇山やら、かと思えばエジプトやトルコまでいろんなものが絡みあった末、こんなオチ?と思ったら、どうやら続編がある模様。
確かにね、ここで終わったらおかしいと思ったんだ…。

今回、とんでもないことになる富士山。確かに、近年富士山噴火の可能性が取りざたされて久しいので、一度読んでおくと災害避難にも繋がるかもしれませんよ(笑)
というか、この人の本、どれも災害のこと考えさせられるからオススメ。面白いし。

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