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読書記録です。 書評というには大雑把、本人ですら読み返してどんな本だったか思い出せないかもしれないような、そんな記録(笑)

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泳げ、唐獅子牡丹(菊池 幸見)

祥伝社 2003年

唐獅子牡丹のモンモンを持つ若き組長、ひょんなことからフルボディの水着で対抗試合に出ることになるが…。愉快痛快のユーモア小説。


世の中、刺青不可な水の世界は多いけれど、こんなに堂々とそこに飛び込むとかえって清々しいというか。
いちおうフルボディの水着で隠してはいるけれど。

キャラクターが立っていると思う。なかなか面白かった。
うっかりファンタジー混ざってるのもご愛嬌だと思うし。

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猫島ハウスの騒動(若竹 七海)

光文社 

葉崎半島の先、三十人ほどの人間と百匹を超える猫が暮らす通称・猫島。民宿・猫島ハウスの娘・杉浦響子は夏休みを迎え、家業の手伝いに精を出す日々を送っている。そんなある日、ナンパに勤しむ響子の同級生・菅野虎鉄が見つけてしまったのはナイフの突き立った猫の死体、いや、はく製だった!? 奇妙な「猫とナイフ」事件の三日後、マリンバイクで海の上を暴走中の男に人間が降ってきて衝突した、という不可解な通報が! 降ってきた男は「猫とナイフ」事件にかかわりがあるようだが・・・・・・。
のどかな「猫の楽園」でいったい何が!? 真夏の猫島を暴風雨と大騒動が直撃する!


虎鉄君は、今一歩存在感に欠けるね。初々しさがないし(笑)
大体、原因を想像するに、「ナンパに勤しむ」のはどうかと思うのだが、どうよ。
猫ばっかりが出てくる作品です。

途中で「アゼリア」という単語が出てきたので、あれ、と思ったけど、コレってやっぱりシリーズものなんだ?
読んでないけどさ(笑)

どたばたしてる感じと、うちの海岸沿いの町を連想させるのと、怪しげな神社の謎が解けたのは面白かったかな。
変な人間ばっかりなんだけど、イマイチ活かし切れてない気がするのは、あれですか、やっぱりシリーズものなのに途中から読んでるせいですか。それなら私にも非がありますね(笑)

割合読みやすいと思います。どたばたしてるけど(笑)

弘海  息子が海に還る朝(市川拓司)

朝日新聞社 2005年

ぼくらは、ダイビングプールの底で顔が触れ合うぐらい近くにいた。里沙の目を見ると、ぼくの心臓がドクンと大きく鳴った。水の中では地上よりずっとよく音が伝わるんだ。だからぼくは心配だった。里沙に、ドクンって音が聞こえてしまったんじゃないかって。でも、そのときぼくは気付いたんだ。このドクンって音は、ぼくの体の中からだけじゃなく、すぐ近くにいる里沙からも聞こえていたんだってことに。

この作者の本を初めて読んだけど、いまいちだなぁ、という感じ。
綴られ方が悲劇を示唆しているのに、そのラストなのか、という感じもあるし、それはまだしも、ラストの唐突さが否めない。
それでいいのか、ホントに。
ハッピーエンドであれ、アンハッピーエンドであれ、それなりの流れを作ってこそのラストだと思う。そこまでの流れはまだ読めるのに、このラストはどうも許しがたい気がする(笑)

文章自体はそんなに嫌いな文体ではない。

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真夜中の五分前 side−B(本多孝好)

新潮社 2004年

IT企業の社長に誘われるまま会社を移った僕は、バイトと二人きりの職場で新しく働き始める。客入りの悪い飲食店を生まれ変わらせるというその仕事は軌道に乗り、業界の隠れた有名人になった。
そんなある日、「かすみ」の双子の片割れである「ゆかり」の夫、尾崎さんから電話が入った。彼は、信じられない話を切り出した。

side−Aの二年半後。
そんな展開になっているとは思わなかった。
先入観なしに読んでいたので、てっきりAとBは双子のこちらとあちらの同時展開だと(笑)
淡々とした僕の日常は、幾ばくかの変化があってもやはり淡々としていて、時に冷徹とも思える非情さを見せたりするけれど、時間が経つにつれて、それは徐々に緩んでいく。それが時間を重ねるということなんだろう。
この終わり方は好きだと思った。
あと、個人的に小金井さんが好きだ。潔い。

筋としては違うのだけど、途中で、村山由佳の「天使の卵」「天使の梯子」を思い出した。

ちなみに、「真夜中の五分前」というタイトルは「five minutes to tomorrow」という英題が付けられている。

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天帝妖狐(乙一)

集英社 集英社文庫 2001年

トイレの落書きから始まった、顔も名前も知らぬ5人のやりとり。そこから、奇妙な事件が始まる。「A MASKED BALL」
行き倒れそうになっていた謎の男・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかった。やがて、夜木を凶暴な事件が襲い……。「天帝妖狐」

再読。病院の待ち時間用(笑)
犯人が分かっていてもやっぱり、「アレ、この人怪しいな」と違う人に疑惑の目が(笑)
なぜ「ラクガキスルベカラズ」と綺麗なタイルに真っ先に書いちゃうのかの謎は解けないが割と面白い一作目。
二作目は、暗い。全体を通して悲壮感が漂う。どれだけ暗いかと言うと、初めからハッピーエンドな終わりが見えないくらい暗い。
だが、まったく光がないわけでもなく、それがまた切なさをかもし出す要因になる。

駆け出しの頃の粗さは見えるが、どちらも乙一作品らしさが出ていると思う。まったく別の方向の作品であるにせよ。

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